コラム 2020-06-01

挑戦しながら悩むことで、道は開ける【クリエイターズヒントラボ #01】

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挑戦しながら悩むことで、道は開ける【クリエイターズヒントラボ #01】

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    皆さんこんにちは。

    RYOZEN Scratch Creationsでライターを担当することになりました。イカヅチホマレと言います。

    普段は会社員として働きながらスクールでWebデザインを学んでいます。

    「柔軟に、面白がる、広がりを持つ」をモットーにもくもく会の企画をしたり、写真撮ったりもしています。よろしくお願いします〜!

     

    新企画「クリエイターズヒントラボ」、始動します。

    このコラムでは「様々なクリエイターさんにインタビューし、その価値観をシェアすることで読者の人生がちょっとポジティブに変わるヒントをお届けする」をテーマに記事を連載していきます。

     

    実はこの企画をいただいた時、RYOZEN代表のみなせさんにゲストを頼まれたのですが、「学生時代、新聞部だったのでこういうの好きなんですよね〜!」って言ってたらみなせさんに「え〜!じゃあ僕のインタビュー頼んでいいですか?」と提案されたのがきっかけでした。

     

    そのあとインタビューについて打ち合わせをしていたら「ホマレさんnote書いてますよね!記事も書いてみませんか?」と無邪気に言われ、原稿執筆もやろう!となり、最後には「今後もRYOZENとして一緒にやっていきたいんですけど、どうですか?」とお願いが…!

     

    めちゃ面白そうだったので次の日すぐOKしました…!(笑)

    デザインについても“人の魅力を引き出す”ことに強い興味があったので、そこが自分のやりたいことと近いと思ったのも理由となっています。

     

    今日のゲスト、みなせしゅんさん。

    今日のゲストはクリエイティブギルド「RYOZEN Scratch Creations」代表、みなせしゅんさんです。

    みなせさんはグラフィックデザインからWEBデザイン、フロントエンドからバックエンド、動画配信などを手がけるマルチクリエイターさんです。

     

    クリとも」や「ボードゲーム会」、共通の知人のオフ会などでお会いする機会が多く、ふと発する言葉や考え方が魅力的な方だな~と思っていました。

    今回は異業種からフリーランスになろうと思った経緯と、その道のりについて語っていただきます。

     

     

    かねこあみさんのタイポグラフィがきっかけに

    ホマレ 今日はよろしくお願いします。知り合いだとなんか恥ずかしいですね(笑)

    みなせ なんか改まると照れますね(笑) よろしくお願いします!

     

    ホマレ ではさっそく…みなせさんといえば代表的な作品はタイポグラフィですよね!

    元々はエンジニアとして働いていたそうなのですが、異業種からクリエイターになりたいと思ったターニングポイントはなんだったのでしょうか。

    みなせ twitterでたまたま、かねこあみさんというデザイナーさんのタイポグラフィ「魑魅魍魎」に出会ったことです。

    こんなアウトプットの仕方があるのか!!とめちゃめちゃ衝撃を受けてしまって。

    率直に「自分これ作りたい!」って思ったんです。

    グラフィックは大学時代に一度やったことがあって、デザフェスに出たこともあったので、当時やったロゴ作りが楽しかったことを思い出しました。

    ホマレ 大学生の頃は夢中になれるほどではなかったのでしょうか。

    みなせ そうですね。その頃はグラフィックに踏み出せてはいなかったです。

    ホマレ かねこあみさんの作品のどういったところが魅力ですか?

    みなせ ちょっと見てほしいので画像送りたいです!(ナチュラルにかねこあみさんを布教するみなせさん)

     

    かねこあみさん

    Twitterで主に作字と呼ばれるジャンルの作品を投稿しているグラフィックデザイナーさん。

     

    ホマレ ありがとうございます…おおお、かっこいいですねー!

    魑魅魍魎って画数が多い文字なのに、シンプルにまとまっていて!

    今のみなせさんのタイポグラフィも直線が多くて、シンプルなところがありますよね。

    みなせ そうですね。ゴリゴリに影響受けてます(笑)

    言葉の意味がデザインと一致しているところがすごく好きです。

    実は大学生の時、デザイナーになりたいと一瞬思ったことがあったんです。

    でも無理だろうなって諦めてた部分があって。

    そんな想いを抱えながらIT企業に入り、めでたく社会人となりました。

     

    そんな時に出会ったのが、この作品だったんです。

    「デザイナーになりたい」という想いが一瞬で呼び起こされました。

    「夢だったデザイン一本でやっていけたら絶対幸せだな」と思い、デザイナーを志したんです。

     

    1年前にみなせさんが作字を始めた頃の作字。

     

    みなせさんが最近制作した作字。かっこよすぎませんか…!

     

    ホマレ 魅力的なタイポグラフィに出会ったことがきっかけだったんですね!そこから、どう取り組んでいったんですか?

    みなせ 「自分にとって刺さる作品」を作ってる方を片っ端からフォローして、他の方の作品をすごく観察していました。

    自分は「案ずるより産むがやすし」をモットーにしているんです。何も手を付けずにずっと悩むよりは、いざ取り掛かってから出てくる悩みのほうが、より建設的に悩める。

    本だと「作字百景」を参考にしたりとか。

    ホマレ 行動しながら考えると、より具体的な悩みが出てくるということですね。

     

    作字百景 綺麗めのものから可愛い系、かっこいい系まで。約800点の作字が収録。

     

     

     

     

    ホマレ twitterと言うと、みなせさんと言えば面白いツイートが特徴的なイメージがあります(笑)

    みなせ (笑) ちなみに面白いツイートって言うと、例えばどれが浮かびます?

    自分でなんて言ってるかなあ…と思って。

    ホマレ フォロワー数が増えた時の「ありがタイポグラフィ」!

    相手を褒める時の「えらえらのえら呼吸です~!」とか。

    あれすごい、ツボです。

    みなせ (大爆笑)

    ホマレ (めっちゃ嬉しそうだ…!)

    みなせ 「ありがタイポグラフィ」は確かフォロワーさんが

    200~300人に増えた時にお礼を言おうとして、たまたま浮かんだ言葉なんですよ(笑)

    ホマレ えええ、あれ素だったんですね…!(笑)

    みなせ 素ですね(笑)

    あと「えらえらのえら呼吸」で言うと、親しみやすさを意識しています。

    twitterは文字情報しかない世界です。

    そこで、自分がフォロワーさんにどう思ってもらいたいか?と考えた時に、まず“親しみやすさ”を感じてもらいたいと思いました。

    バズっているクリエイターさんのツイートを見ると、語彙力が高くて、言い回しが独特で面白い方が多い。

    フォローしたくなるし、話しかけたくなる、そう思ってもらえたら嬉しいなと思いました。

    ホマレ 発信する上で、親しみやすくするために生まれた言葉だったのですね!

    これからもどんな言葉が生まれるのか楽しみです(笑)

     

    覚悟を決めていたからこそ、続けられた

    ホマレ 当時はエンジニアとして働きながらだと思ったのですが、両立で大変なところはありましたか?

    みなせ そこはそうですね、素直に大変でした(笑)

    仕事が終わってからご飯を作って、そこからパソコンの前に座って作業して…。

    通勤の時にも始発で座れたので、移動時間に作業していました。1日5~6時間くらいは使っていたかも。

    ホマレ 通勤時間をうまく使って時間を作っていたんですね!

    独学をする中で大変なこともありますが、自分の中で「これがあったから頑張れた」ことは何でしょうか?

    みなせ かねこあみさんを目標にしていて追いつくには、「めちゃ頑張らなきゃ!」って思いがありました。

    でもやってみたら楽しくて、続けられました。

    「自分はデザイン1本でやっていきたい」思いがあり、覚悟を持って、決めきっていたからここまでやってこれたんだと思います。

    ホマレ 目標に向けて何が必要なのかを知り、覚悟を決めて、取り組むのが大事なんですね!

     

    もっと活動の場を広げたい思いからフリーランスに

    ホマレ その後、約 9ヶ月後にフリーランスになったのは何かきっかけがあったのでしょうか。

    みなせ あ~、自分会社員向いてないなあ、と思っちゃったんですよね(笑)

    ホマレ (笑)

    みなせ 会社を辞めた当時は友人とゲームを作りたいと思っていたんですが、今は他にもいろいろとやってみたい思いが強くて。

    フリーランスになったのは、もっと活動の場を広げたかったからなんです。

    ホマレ 今はゲームよりも、他にやりたいことが出てきた思いの方が強いのですか?

    みなせ そうですね。あと会社員で働くことについても疑問がありました。

    1つ目は、時間が縛られがちなこと。

    拘束時間の中で頑張ろうが、頑張らなかろうが給料は同じ。だったら頑張らなくていいんじゃないかと思いました。

    2つ目は、自分の評価や仕事内容が、自分の意思以外のものに左右されてしまうことです。

    ホマレ 「時間が縛られるのが嫌」は気持ち分かります(笑)

    結構個人主義なところ、あったりします?

    みなせ めちゃめちゃあると思います(笑)

    好きなことして生きたい気持ちが強かったんだな〜と思います。

     

    読んでいる方へメッセージ

    ホマレ さて、ここまでみなせさんの転職のきっかけやフリーランスになった理由についてお話してきました。

    どちらも転職や働き方を見直したきっかけなど、自分の人生を生きる上で誰もがぶつかるであろうテーマだったかと思います。

    最後に、読んでいる方に人生のヒントとなりそうなメッセージをお願いします。

     

    みなせ そうですね……。

    自分がいま幸せかどうかを測る尺度の一つに、「自分の人生をどれだけ思い通りにできているか」があると思っています。

    人がストレスを感じ不幸だと思う時って、たいてい自分の思うように物事が進んでない時ですよね。


    例えば、

    Twitterで作品をたくさん作っているのに全然評価されない、会社で評価されない、人間関係がうまくいかないとか。 

    どうすれば上手くいかない状況から抜け出し、自分の人生を思い通りに動かせるようになるのでしょうか。


     
    答えは「何らかのゴールを決めて突っ走る」です。

     

    「Twitterのフォロワーさん1000人目指す」でも、「転職する」でも、とにかくなんでもいいと思います。

    現状から一歩踏み出すためのゴールを定めるんです。

     
    一旦ゴールが定まると、次のアクションがものすごく見えやすくなります。

    例えば「フォロワーさんを増やすための小手先のテクニックを調べる」とか、「とりあえず転職までの流れを調べてみる」とか。具体的な行動を思いつきやすくなります。

    あとはその行動を実行し、ひと段落したら次の行動を考え実行…と繰り返すだけです。

     

    始めはもちろん成果を感じられないかもしれませんし、途中で熱が冷めてやめたくなることもあるかもしれません。

    でもそれは当たり前です。初めから何もかもが上手くいく人なんて100年に一度の天才くらいでしょう。

    私たちはその天才じゃないからこそ、こうやって悩んでいるわけで。


     
    周りの人たちから思ったようなリアクションをもらえないのであれば、行動の方向性が間違っているのかもしれません。

    もしくはそもそもの環境がよくない可能性もあります。

    途中で自分の熱が冷めてしまうのであれば、もっと自分の性格に合う別の行動があるのかもしれません。


     
    そんな感じで試行錯誤していくと、周りに影響を及ぼしやすい行動、自分の強みが徐々に見えてきます。

    それさえ見えればこっちのもんです。あとは最初に決めたゴールに向かって、自分の強みを存分に活かして突っ走るだけです。

     

    この「ゴールを設定する」「試行錯誤して頑張る」「ゴールを達成する」のサイクルを繰り返せば、自分の人生をある程度思い通りに動かせるようになり、「自分は不幸だ」と思う回数は格段に減っていくと思っています。

     

    みなせしゅんが「デザイン一本でやっていく」というゴールを決めて頑張ったらデザインのお仕事をいただけるようになり、果てにはフリーランスになって、この「RYOZEN Scratch Creations」を立ち上げたように。

     

    目的意識を持って行動するだけで人生はガラッと変わります。

     

    もし今「なんかよく分かんないけど現状に満足していない」「現状をどうにかしたいけどどうすればいいかわからない」と悩んでいる方がいたら、まずは「何らかのゴール」を設定してみてください。

     

    きっと人生が、ちょっとポジティブな方向に変わります。

    ホマレ みなせさん、ありがとうございました。

    人生の中で悩んだりすることがあっても、現状を変えるためのゴールを決めて、試行錯誤しながら突き進み、ゴールを達成する。

    その小さなゴールの積み重ねが、自分の大きな目標への近道なのですね。

     

    あとがき

    みなせさんからの熱いメッセージ、私にもとても響きました。

    「案ずるより産むがやすし」をモットーにしていることで、自然と挑戦しながら悩み、道を切り開いて、ポジティブに取り組むことができたのですね。

     

    次回はフリーランス後に設立したギルド、「RYOZEN Scratch Creations」について詳しくお話を聞いていきます。お楽しみに〜!

     

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