コラム 2021-09-06

ふくださん主催の作字テーマ企画は発想次第でなんでも作れる神企画だった【新機能リリース記念インタビュー】

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ふくださん主催の作字テーマ企画は発想次第でなんでも作れる神企画だった【新機能リリース記念インタビュー】

こんにちは!キュレーターのとるてです。

#つくイベproject」ではこのたび、SNSで開催予定のイベントを検索できる、ポータル機能をリリースしました

イラストやデザインなど幅広いジャンルで、さまざまな創作イベントが今日もどこかで開催されていることと思います。「#つくイベproject」では、クリエイターさんとイベントの出会いを、イベント主催者さんの想いを伝えることでサポートしてきました。

新しい機能では、今までよりも多くのイベント情報を、より早く、見やすく掲載していきます。本記事の最後でポータル機能の使い方を紹介しているので、ぜひご覧ください。

もちろん、インタビュー記事も続けていくので、楽しみにしていてくださいね。

今回は、ポータル機能リリースを記念した特別回!RYOZENメンバーでもあるふくださんによる、Twitterの作字イベントについて伺いました。ひとつのテーマに対していくつも作品を投稿していいのか?というクリエイターさんのギモンから、イベントを作ってみたい人も注目の長続きのポイントなど、たっぷり教えてもらいました。

★「ふくだの作字テーマ企画」
お題に合わせてみんなで作字をするTwitter上の企画。お題は「作字ガーデン」や「作字動物園」のように、テーマのみが指定される。

★ふくださん
デザイナー/作字作家。RYOZENのメンバーで、作字についてのトピックスを取り上げるコラム「SAKUZINE」を担当している。
Twitter / Instagram / minne / OneDrop / SAKUZINE

Contents

    テーマ縛りだから自由度が高い

    ──早速失礼ですが…このイベントの名前はなんでしょう…?

    実は、まだ共通の名前はないんですよね…(笑) そろそろ作らなきゃとは思っていたんですが。「ふくだの作字テーマ企画」と呼んでください。

    ──やっぱりないんですね!(笑) では、「ふくだの作字テーマ企画」ということで。改めて、企画の概要を伺ってもいいですか?

    作字のお題となるテーマをTwitterで提供する企画です。1ヶ月に1回、最近2ヶ月に1回くらいのの頻度でやっています。毎月最初の週くらいにテーマを発表して、毎月最終日の前日までに、各回指定のハッシュタグをつけて作品を投稿していただきます。そして、最終日に僕が投稿された作品をモーメントにまとめていく、ということになっています。

    ──モーメントのいちばん下にあるのは、2019年12月の「作字中華店」ですが、これが「ふくだの作字テーマ企画」の初回ですか?

    そうです。いつの間にか1年以上経っていましたね。

    ──すごいです。始めたきっかけはなんだったんですか?

    初めからこういう企画を作ろうと思っていたわけではなくて、もともとは僕が作字するためのお題を紙に書き出してたんですよ。この時にふと「作字中華店」という言葉がぱっと浮かんで、響きがすごく面白くて。これは「作字中華店」という言葉を作字するより、Twitterをフィールドに何か企画をした方が絶対楽しいと思ったんです。
    「中華店」っていうルールでどうやって企画にしようかって考えて、じゃあ中華店に出てくるメニューで作字作品を募集しようと思いつきました。

    ──つくイベのまとめ記事で紹介した「みんロゴ」のように、ひとつの決まったワードをみんなで作るイベントもありますけど、「#作字〇〇」はテーマのみが決まっていて自由度が高いですよね。

    (※Twitter上の作字作品募集企画「みんロゴ」は、2021年8月をもって終了しました。こちらの記事で「最後のみんロゴ」を紹介しています。)

    まさにそこだと思っていますね。「みんロゴ」は僕も最初から参加させてもらっていますが、僕の企画は「みんロゴ」にならないように、お題がざっくりしているものにしました。
    その方が自分も長続きするかもしれないし、参加する人もラフな感じで楽しめるかなと思ったので。後付けではありますけど、テーマで絞るというのは良かったです。

    ──「ふくだの作字テーマ企画」の中でお気に入りのテーマってありますか?

    「JR作字線」っていうのを2回目にやったんですけど、すごく気に入ってますね。やる意味があったなと思って。

    ──どうして?

    日本全国に作字する人がいるから、知らない駅名を使った作品もたまにあって、見るのがすごく楽しかったです。あとは、各駅で募集したのに、山手線の駅全部を作ってくださる方もいて。過去作かなと思うんですけど。テーマとしては限られたものだったのに、広がりがあったことがすごく面白くて気に入っています。

    ──参加者の反応はどうですか?

    お題に困った時に助かるっていう声は多いです。SAKUZINEの対談の時にも、この企画で作字やってますって言ってもらいましたし…。
    「作字居酒屋」っていう企画を何回目かにやったんですけど、その時にFukiWorksさんが「Adobe CC道場」っていう配信番組で「作字居酒屋」を取り上げてくださった時があって(動画はこちら)。この方は、「作字居酒屋」について「これが私の居場所だ!」みたいなことを仰っていて、心の中でガッツポーズしました。

     

    ──嬉しいですよね!さっきの山手線じゃないですけど、印象に残った投稿はありますか?

    地名などをテーマにした「全国作字ツアー」で、たかしー(RYOZEN)さんが47都道府県の作字を全部作ってくれました。熱量が半端ないですよね。

    予想を裏切る作品に感動

    ──ふくださんは社会人1年目ですよね。大学では何をされていたんですか?

    大学では映像を勉強していて、ずっと動画を撮ったり編集したりしていました。映像以外のことをしたくて作字を始めたんですけど、作字をやっていくうちに、映像よりもグラフィックデザインとかに興味が出てきました。今は、大学を卒業して今年の4月に地元の印刷会社に就職しまして、印刷物をデザインしています。

    ──デザイナーとしてお仕事を始めたということですが、ふくださんは作字をするとき、どういうことを意識して書いているんですか?

    2種類あるんですよね。ひとつは思いっきりお題に寄せるパターンがあって、モチーフを直接入れずに、言葉のイメージを文字に落とし込みます。
    あとはその逆をやろうっていうパターンがあって、「ふわふわ」っていうお題があったら、めっちゃトゲトゲしてる文字で作ったりとか。まあその2パターンが多くて、その時に決めますね。

    ──私は結構「無気力」と言う作品が好きで。あれはイメージ通りの感じですよね。

    無気力で作りましたからね(笑)

    ──まさに(笑) そんなふくださんにとって、こういう作品は魅力的だなっていうイメージはありますか?

    特に最近なんですけど、手書きの温かみがある作品っていいなと思ってて、最終的にIllustratorでアウトプットされていたとしても、タッチが手書きに通じるものがあると、これすごい!ってなるんですよね。あとは、予想を裏切られると感動します。最初に言ったイメージと逆のことをするっていうのと同じですけど、そうやって作るの?みたいな裏切りがあると、どうしてこういう思考に至ったんだって聞いてみたくなる。

    ──そういう企画があっても面白そうですね!

    多くの人にフィットするお題が嬉しい

    ──「#作字〇〇」はテーマの幅が広いじゃないですか。いろんな人にとって、これだったら作れるかもと思えるものが必ずありそうですよね。このテーマはもうその都度ぱっと思いついて作っているんですか?

    始めたときはスマホのメモ帳にテーマを10個くらいストックしてたんですけど、それが最近なくなってきちゃって。今ストックが3つくらいあるんですけど、その中でも結構考えますね、これで行っていいのかどうか。あとはネットでランダムのテーマ作成できるみたいなのを色々調べて、その上で、これは知らない人もいるかもとか、そういうことを考えています。

    ──採用の基準はどこなんですか?

    そのテーマの中にも幅があるかどうかですね。例えば「作字洋菓子店」、「作字和菓子店」と分けて作るよりも、お菓子全般でくくった方がいいかなとか、どれぐらいの規模感でやるかっていうのをちょっと考えてます。

    ──確かに!では、その中でもいちばん考えたテーマはなんですか?

    考えたのは「作字流行語大賞」とか。語尾に2020、2021ってつければ毎年できるなって。これは発明だと思いました(笑) 自発的にやるかなということも考えて。ちょっと幅が狭いかな、とは思ったんですけど、多少他の人とお題が被っても良しとしました。

    ──作る人によって作風も変わりますもんね。

    あとは「作字トラブル」とか。お店とかに限らず身の回りのトラブルを作字しようぜみたいな回でした。"実物"のあるテーマ(お店とか)ではなく、ほとんどの人が体験している"出来事"でテーマを考えるのが大変でしたが、やってみると参加者のみなさんパワーがあって、面白かったです。

    ──身の回りの出来事ですもんね。(モーメントを見ながら)「404」とか好きだな~!

    企画の外にいる人があまりいないというか、見て楽しめる、参加して楽しめる、企画を作る側も楽しめる、みたいな、Twitter上のどんな人にも当てはまる企画にしたくて。これはテーマを考える時点で意識してますね。テーマがあまりマイナーになりすぎないようにしていて、これも長く続いている要因のひとつかもしれないです。

    ──多くの人に参加してもらうために工夫していることはありますか?

    Twitterの文面をあれこれいじるよりは、一度決めたものにならってやっています。たぶん企画を始めてからずっと、企画概要の文章を変えずに続けてるんですよ。ハッシュタグの部分だけ変えて。とにかく分かりやすいものにしようと思いました。

    ──確かに、ぱっと見が同じだったら、恒例のやつね!って思いますよね。

    あと、伝えるべきことを一番大きくするようにしています。毎回バナーを作るんですけど、ハッシュタグなんちゃらの部分を一番伝えたいので、あとの毎回同じ情報は大きくしなくてもいいかなと。

    9月のお題は…

    ──企画の運営にあたって、大変なことはありますか?

    ほとんどなくて、強いて言うならテーマを考える時だけです。テーマでこけちゃうと1ヶ月だらんとしちゃうので。だから、メモ帳のストックがなくなるたびに「ちょっとやばい」ってなる。 

    ──そう言う人に限って大丈夫なんですよね(笑)

    毎回モーメントまとめる時に、次回のお題は○○ですって言っちゃうんですよ。だからモーメントにまとめた時点で次回のお題を決めてなきゃいけなくて。でも、次回予告があると参加する側のモチベーションになるので重要だと思っています。

    ──次回は○○ですって言ってくれると、ちゃんと次回もやってくれるんだという安心感があります。ということは、今後やろうと決めているテーマも考えているんですか?

    季節に寄せていて、今は野菜をテーマに「作字青果店」をやろうとしています。でも、「青果店」でちょっとピンと来ないかもと思って今悩んでるんですよ。

    ──そこが考えるポイントなんですね!例えば、「作字収穫祭」…とかですかね?

    いいですね。それいただこうかな(笑) 野菜に縛るんじゃなくて、お米とか、もっと幅が作れるかも。 

    ▲採用されました!(笑)

    ──そこまで考えてなかった!奥が深いですね。誰にでも共感できるお題が多いですが、ターゲットは決めているんですか?

    この企画を始める時、ターゲットは決めなかったんですよね。でもサムネイルには初心者大歓迎って書いています。この企画をきっかけに作字を始める方が増えるといいのかなと思います。

    ──この企画って、テーマに合っていればどんなワードを使ってもいから、ひとつのお題に対してひとりが何種類も作品を作れるじゃないですか。

    ひとりいくつまでとかって絶対に決めてなくて、あくまでテーマなのでそこから発想を飛ばしてもいいかなって思って。例えば「作字収穫祭」をやるとしたら、別に野菜に限らず収穫する架空のお祭りを作ってもいいし、考えうる言葉全てが対象になるなと思って。本企画をやる意味はそこにあると考えています。

    「ふくだの作字テーマ企画」参加方法

    開催月の第1週から第2週頃に、Twitterでお題とルールが発表されます。お題はざっくりしたテーマなので、イメージを派生して新しい言葉を作るなど、自由に制作してOK。出来た作品は、指定のハッシュタグをつけてTwitterに投稿してください。

    詳しい参加方法は、ふくださんのTwitterより、これまでの告知ツイートをご確認ください。

    ▲2021年6月開催「作字生活」の告知ツイート

    お題は、ひとつ前の企画が終わった時点で発表されます。ルールも毎回ほとんど変わらないので、忙しい方は事前に準備しておいてもいいかもしれません。また、ひとりいくつ投稿してもいいので、連作などを作るアイデアとしても活用できます。それぞれ自分に合った方法を見つけて、楽しんでみてください。

    ポータル機能の使い方

    ポータル機能ができたことで、Twitter上に散らばっている素敵な「つくイベ」たちをもっと簡単に探せるようになりました!

    ①「#つくイベProject」のトップページより、「開催中のつくイベを探す」または「定期&常時開催のつくイベを探す」を開きます。

    ②「どんなイベントがあるか探してみる」をクリックします。

    ③ワード検索のほか、開催スケジュール、イベント形式(カテゴリ)、作品ジャンルのタグなど、お好みの方法で検索してみてください。

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    #つくイベProject
    SNS上の創作イベントをキュレーションするプロジェクト。

    Writer この記事をかいたひと

    とるて |キュレーター

    1998 / 千葉県 / 社会人
    作るひとを支えるひと。クリエイターとファンの距離を近づける活動をしています。
    好きな人は森見登美彦氏。

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